理由あって冬にでる
- 作者: 似鳥鶏
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/10/31
- メディア: 文庫
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1ページに18行と大抵ライトノベルは16〜17行だったと思うから、大目。
でも読みやすい文体で、登場人物もいきなり「ドン!」っとたくさんじゃなく順番でなにより特徴的で覚えやすかったし、注釈やピンポイントで入る図があってかなり読者に優しい構成になっていて読みやすかった。
ミステリーを読んでしっかり振り回されるのは毎回のこととして、本筋ではない最後の二つが見破れなかったのが悔しいところ。特に一つ前のやつは一応普通の人より詳しくなければならないはずなのに、すっかり騙されてしまったね。
あとは所属部とかその人の専門性を活かしたトリックや仕掛け、事情とかあって、ただ単に高校の文学系部活を舞台にした話じゃなくてなんというかしっかり作り込まれた、濃さがあったね。この辺よかった。
個人的にはあともう一歩キャラクターに踏み込んで欲しかったところだけど、それをミステリーに求めるのは筋違いというものなのかな。モロじゃなくてチラッと見えるのがいいとも言うしねって…何の話だ。
とにかく買ってよかった。面白かった。