ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド
「インデックス投資?10万3000冊のアレに投資するの?」ではなく「インデックス投資というのがあるらしい。でも、どうやってやるの?」という人が読むとバッチグーかなーと。
構成は理論編と実践編と商品ガイド編とインタビューの4部構成。
理論編は、理論編だけあって難しい。
プロの専門家の視点からインデックス投資はどうなのかという解説がなされてます。
「つまりどういうことだってばよ!」という人向けなのか、ところどころに割とぶっちゃけた感じでまとめが入ってるのでそこだけ見ればいいようになってる親切設計。
ぼくも時価総額型と株価ウェイト型で運用がどう違うとかそういうのはよくわかんないし助かりました。
まぁそれよりFPはリスクとリターンから最適な資産ポートフォリオを計算できて当たり前というところで・・・(白目
実践編は実際の投資の始め方から、ETFと公募投資の違い、投資手法、はては投資しているときの心構えまで一連のベテラン投資家のエッセンスが凝縮されてます。
ページ数は多くないですが、逆にその分だけとっつきやすいですし、なにより著者の言葉が読者と等身大ですっと入ってくる。
ここだけ読めばとりあえず始められる感じ。
商品ガイドでは両著者のコメントと「コスト」「純資産」「販売会社」の視点から、主要商品の解説。
すぐ後ろのインタビューも読むと、なぜこの3つの視点からの評価で、コメントでもその部分にばかりフォーカスされてるのかよくわかるのでリンクしててわかりやすい。
ここまで辛口でバッサリな評価はなかなか見られないのでここだけでもかなりの価値があると思う。
理詰めで個人のインデックス投資の優位性を語り、カリスマ投資家が実践方法を手取り足取りレクチャー。
まさに鬼に金棒な構成なんじゃないでしょうか。
個人的には不勉強ながら山崎元さんの著作を読んだことがなかったので、そのあたりがとても勉強になった。
前職の関係でTOPIXより日経225が好きだったり、信託報酬に鈍感だったり一投資家としてちょっと意識を改めたいところ。
安いしスラスラ読めるし。良書。